2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

走れシェア自動車

マイカーが夢だった時代よりも、自動車は使命を全うしている。カーシェアリングによって、自動車は1人の人間が所有するよりもはるかに多くアクセルを踏まれ、タイヤを回転させ、メーターを進ませる。所有されている自動車よりも、共有されている自動車の方…

土曜日の朝、書いて整理する

紙に書いて頭の中を整理する作業は、誰でも経験があるはずだ。作業そのものが好きなのもあって、習慣になっている。土曜日の朝に一週間分まとめて整理する。土曜日の朝が一番ゆっくり時間を使えるからだ。書き方には少し決まりがある。最初に「いつも心がけ…

芸の時代

文芸、工芸、演芸。アートの時代と言いたいところだがあえて芸と言う。アートと芸では少し意味合いが異なる。アートは数ある芸の中のひとつである。講談社の『日本語大辞典』で「芸」の項目を引くと、 ①うえる。草木をうえる。「園芸」 ②わざ。ならいおぼえ…

月曜日の朝まで忘れる力

小学生のころ、日曜日の夜は心が沈んだ。学校に行くことが憂鬱で、日曜日の夕方から月曜の朝にかけて私のパフォーマンスは著しく落ちた。嫌なことを前にしたとき、同じ状態になるのはいまも変わっていない。 一つの解決策として、忘れることを思いついた。根…

向き合えば2.0

いろいろなもののバージョンが新しくなっている。web2.0、お金2.0、動画2.0(明石ガクトさん好きです)、視力2.0(欲しい)、ダイハード4.0(ジャックバウアー)。テクノロジーや価値観の変化を受けて、今までの概念がアップデートされている。〇〇2.0というキャッ…

ジャーナリズムという病

ジャーナリズムの語源はジャーナル(日刊、刊行物)とイズム(主義、主張)である。誤解されがちだが「巨悪に立ち向かう新聞記者」といういわゆるジャーナリストのイメージは一側面に過ぎない。現在を細かく取材し、過去と関連付けて解説するのがジャーナリズム…

紙がくれるもの

紙の本を買うか電子図書を買うかという議論はいまだ決着しない。新聞と雑誌、そして紙幣も同じである。まだまだ紙は情報を伝える媒体として求められている。媒体として以外の紙はなおさら不可欠である。ティッシュ、トイレットペーパー、紙おむつ、段ボール…

自由化ばんざい

農業、漁業の自由化と聞いて手放しに喜ぶのは国民の悪癖である。水道法の類もこの手の話である。法律で保護された市場、業界を称賛するわけではない。長年経っているならなおさらである。人の出入りがない家がすぐ腐るように、市場もまた同じである。かと言…

ソフトバンクあれば通信障害あり

ソフトバンクの通信障害で大規模な混乱が起きた。たまたま関係なく過ごせた人はいいが当事者になった人にとっては大問題である。障害が起きなければ怒られる必要のなかった人がどこかでしこたま怒鳴られているかもしれない。あるいは悲しみに暮れているかも…

言いたいことは3つまで

よく、知らないアーティストの歌を聞くとどれも同じような曲に聞こえることがある。好きになって心をこめて聞けばそれぞれの曲のよさがわかるというが、多感な思春期ならまだしも感性が鈍くなった上にすぐ時間がないと言い出す中年には無理な話である。スピ…

なんて器用なの!

中学生のとき、同級生の女の子に言われたことがある。家庭科の授業中ではなかったので手先を誉めてくれたわけではなく、人間関係や立ち振舞いに関しての言葉だと思う。皮肉のこもったネガティブな言い方だった。言われるまでそんなつもりはなかったが世渡り…

地上の星だらけ

仕事柄、地方を訪ねることが多い。講演とかで行くわけではないから、会うのは地元で暮らし、その土地に様々な感情を持ち、毎日を過ごすいわゆる普通の人たちだ。そのなかには本当に素朴で堅実で実直に、かけがえのない日々を送る人たちがいる。彼らこそ地上…

コミュニティに飛び込む

オンラインサロンやファンクラブなどのコミュニティサービスが流行っている。インターネットをうまく使いこなし、ひとりでは到達できない地点を人々は目指し始めている。同時に強烈なアイデンティティを欲している。 アイデンティティの和訳は「自分は何者で…

leeap(エアークローゼットのメンズ版)を使ってよかった3つのこと

おしゃれ、とか身だしなみ、という言葉が苦手だ。高校の時の制服も嫌だったし、社会人になって着ているスーツも好きじゃない。そもそも服のことを何も知らない人にとって「時と場合に合わせて服を選ぶ」というのはハードルが高すぎる。文字通り裸で生まれて…